野乃庵

重ね煮を知る

重ね煮をしている鍋

重ね煮とは

重ね煮は野菜の旨みを最大限に引き出す陰陽調和の考えを生活に反映させた野菜をとびきりおいしく食べることができるようになる調理法です。
重ね煮では、それぞれの野菜のチカラを最大に活かせるよう、鍋の中に野菜を自然の摂理に従った順に重ね、蒸し煮にします。

野菜がおいしくなる秘密は鍋に野菜を重ねていく順番にあります。
空へと向かって伸びる野菜(陰)は鍋の下に。土へと伸びる野菜(陽)は鍋の上に。
概ね切った野菜をそんな風に野菜の持つエネルギーに従って重ね、ほんの少しの塩をふり、とろ火で野菜の持つ水分を引き出して、対流させながら蒸し煮にします。
この野菜の持つエネルギーに従って重ねるところが、重ね煮で野菜がおいしくなるポイントなのです。

空へと向かって伸びる野菜(陰)と土へと伸びる野菜(陽)

野菜を余すことなく使う

野菜の皮はむかず、食べられる部分はすべて使いきります。
アクさえも旨みに変えるその考え方からは、自ずと野菜や食べ物に感謝の気持ちが溢れてきます。
「想像してみてください。フタをしてじっくりと火にかけ、しばらくすると野菜の淡い香りが
立ち上がり、時間と共にその香りが力強くなっていく風景を」
それは、人が意図的につくり出すことのできない深い味わいなのです。

重ね煮を鍋に入れて準備をしている
野菜を仕分けした状態

野菜の調和によって生み出される重ね煮の深い味わいと風味は、人が持つ自然治癒力を高めるパワーを持ちます。
特に体力が落ちてしまった人や幼い子供には、必要不可欠な調理方法といえます。

また、重ね煮は、還元力が増すので調理したものは、日持ちします。
例えば、冷蔵庫で5~7日保存可能なので、保存した重ね煮を使って、味噌汁、サラダ、和え物、餃子や春巻き等の汁物から
主菜までさまざまなアレンジ料理を展開できます。つまり、身体に優しい野菜料理を日常で手軽に食べるのも重ね煮の最大の
メリットなのです。

出来上がった重ね煮 出来上がった重ね煮

戸練ミナの重ね煮

戸練ミナ

戸練ミナの重ね煮は、重ね煮の歴史から現代風にあらゆる方に対応できるようバージョンアップされています。
例えば、肉や魚といった動物性食品と重ね煮と合わせることで、野菜を引き立てるためのアクセントして捉え、少量の肉や魚でも満足できる料理を提案するのが特徴であり、また、パティシエの経験から料理としての視覚的な美しさには定評があります。
更には、料理を盛り付ける器にもこだわり、自ら料理にあう器をセレクトするほどです。

重ね煮創始者の小川法慶先生に師事した両親から生活の中で伝えられた重ね煮を基本として、戸練ミナらしい発想とイマジネーションをアクセントにしたオリジナルの重ね煮を私達は「はぁも煮」(ハーモニー)と表現しております。野菜、鍋、火そしてほんの少しの塩があれば、いつでもどこでも重ね煮をつくること(食のハーモニーを奏でること)ができます。
世界中で野菜を食べない国、民族はありません。然し野菜のシンプルで深い味わいを知らず野菜嫌いな人が増えた今日、人類は大きな危機を迎えています。

又ベジタリアン食は味気ないと言う常識を変えるのも重ね煮の役目です。
私達のDNAに組み込まれた懐かしく優しい気持ちになる野菜の調理方法である重ね煮を世界に提案していく事が私達のミッションなのです。

重ねるだけが重ね煮じゃない!

重ね煮をつくる上で必要な心構えは、食への感謝と食材に対する愛情です。
また、後述しますが重ね煮では調理過程で無駄をなくすことも重要です。これは地球環境のあり方に気が付くことにも繋がります。
私達は地球の一員であり、私達人間が食べる行為がどれだけ地球環境に影響を与えているのかを気付かせてくれるのも重ね煮なのです。

収穫した野菜

自然の摂理に従って野菜を鍋の中に重ねることによって生み出される重ね煮は、作る人の気持ちが重要なのです。例えば、素材に愛情とリスペクトを持たず、「めんどくさい!」という気持ちを持っていたり、「イライラ」している気持ちでつくると、不思議なことに重ね煮は深い味わいを出してくれません。これは、レシピ通りに調理すれば平均的な味が再現される一般的な調理とは大きく違います。

食べたものが私達をつくるので、「めんどくさい味」や「イライラ味」でつくるとその味が強く出て、それが身体に入っていきます。それが身体をつくるのです。家庭や大切な人の食事をつくる人は、ただ単に栄養を補給するためだけのものを料理しているのではなく、食べた人の命、思考、神経までもつくっているのではないかと気付かせてくれるのも重ね煮なのです。「料理を提供する」ということは、とても大切で偉大な仕事です。作った人の気持ちが分かりやすく感じられる重ね煮はそんなことも教えてくれます。

重ね煮をつくる人の料理に向き合う気持ちが整うことで、主役である野菜達にも楽しく鍋に入ってもらうことができます。これは決して難しいことではなく、野菜が「この人に料理してもらえてよかった!自分の命がこの人の一部となって生きてゆけるなら嬉しいな!」と思ってくれるくらい大切に扱えば良いのです。

一例として、人参の場合をご紹介します。人参を大切に扱う具体的行動として、重ね煮料理教室では「にんじんちゃん、くるくるお掃除法」をご紹介しています。

人参の葉っぱと根っこの付け根の部分は、スパッと包丁で切り落としている方が多い部分ですが、重ね煮調理ではその部分を切り落とさずに、葉っぱの付け根の少しへこんだ部分を箸を使ってクルクルと動かし、汚れをこそぎ落とします。
こうするとタワシで洗っても落ちないような汚れでも、気持ちよくスッキリ綺麗になります。キレイにお掃除すれば、切り落とす必要がなくなります。
そのときの人参の気持ちを代弁すると「みんなが切り捨てる部分も大切に食べてくれてありがとう!」になります。そして、嬉しくなった人参は食べられた後も、きっとすねることなく、人の一部となってくれるのです。

実際、葉っぱと根っこの付け根の部分は、切り落として捨ててしまうともったいないくらいの部位でもあります。成長点といって、細胞分裂が活発に行なわれている部分であるためです。つまり、ここは人参の生きる力がギュッと詰まっている部分なのです。そんな大切な部分こそ捨てずに料理するのも重ね煮の大きなポイントです。

人参の根本の汚れをこそぎ落とす 人参を切る

ほかの野菜でも、意外に無意識に切り捨てている部分が成長点であることは多いように思います。ちょっと、意識を変えると今までゴミだった部分が急に生命力満点の宝物になるのです。ほかの部位も気を付けて観察して、その扱いを意識しだすと、野菜に捨てる部分はほとんどないことに気が付くでしょう。
重ね煮を通してそんな経験をしていくと、人参のヘタを切り捨てることはできなくなりますし、きのこの軸、玉ねぎの芯、れんこんの節、キュウリのヘタ、キャベツの芯なども、大切に料理して食べたくなります。これは結果として、ゴミを減らすことに繋がります。そして、ゴミを燃やすための燃料やco2をほんのわずかでも減らすことができるのです。

重ね煮をするうちにいつの間にか、野菜だけでなくどんな素材でも、丁寧に扱うようになりますし、下処理や切り方だってよく考えるようになります。
さらに、切れ味の良い包丁、整ったまな板、清潔な布巾、野菜たちの入り心地の良い鍋と意識が拡がっていくのです。結果、料理はおいしくなります。
不思議ですが、人は食べ方が変わると、気持ちも変わってくるように感じます。より自分らしい人生を送ることに素直になる人が多くなります。

重ね煮をつくるとき、「野菜が私に食べられてよかった!」と思ってくれるくらい大切に野菜を扱うことを野菜に行動で示したとき、野菜は裏切ることなく、おいしさとなって応えてくれます。重ね煮は、自然の摂理に従うこと、野菜を大切に扱うことで、自分や大切な人を守る術となることを教えてくれます。重ねるだけが重ね煮ではないですし、重ねた先に見えてくる世界があります。そんな気持ちでつくられた重ね煮だからこそ、一口食べただけで涙する人がいるのかもしれません。

重ね煮の魅力8

01とにかく、美味しい!

とにかく、美味しい!

数種の野菜を重ねて煮ることで、野菜の旨みがたっぷり引き出されます。 何種もの野菜の旨みが調和した自然の美味しさは、毎日食べても飽きません。

02野菜がたっぷり食べられる!

野菜がたっぷり食べられる!

鍋の中に重ねた野菜は重ね煮するとぐっとカサが減ります。野菜の旨みがたっぷりで、生野菜や炒めた野菜と比べて多くの野菜を摂り入れることができます。

03アレンジ料理が短時間でできる!

アレンジ料理が短時間でできる!

重ね煮にすでに火が通っているので、アレンジ料理は短時間で完成できるレシピがほとんどです。

04ゴミが少ない!

ゴミが少ない!

数種の野菜を重ねて煮ることで、野菜の旨みがたっぷり引き出されます。 何種もの野菜の旨みが調和した自然の美味しさは、毎日食べても飽きません。

05冷蔵庫で5日間保存できる!

冷蔵庫で5日間保存できる!

できるだけ皮をむかない。アクを抜かない。食べられる部分は全て大切にいただくのが重ね煮の基本なので 驚くほどゴミがでません。ゴミが少ないことでほんの少しでも環境に配慮します。

06いろいろなメニューにアレンジできる!

いろいろなメニューにアレンジできる!

重ね煮はひとつの決まった料理ではなく、いろいろなおかずの素。 和・洋・中からスウィーツまで何種ものアレンジ料理が拡がります。

07アレンジ料理に使用する調味料は
少量でOK!

アレンジ料理に使用する調味料は少量でOK!

野菜の旨みや甘味が存分に引き出されているので、調味料は、少量で充分。 甘味が強いので、砂糖やブイヨンを使用しなくても美味しく仕上がります。

081種類の重ね煮で小さな子供から
大人まで楽しめる!

1種類の重ね煮で小さな子供から大人まで楽しめる!

ミキサーにかけてポタージュにすれば離乳食や介護職に。育ち盛りの子供は、 肉や魚を足して仕上げを変えるだけで皆が楽しめます。

水+塩コショウ→ボイルするとスープになる/じゃがいも+油&塩・マヨネーズを混ぜるとサラダになる/卵+チーズ→焼くとオムレツになる

and more…!